静止画・動画像中からの物体抽出,トラッキング
--- 静止画や動画から対象物体(オブジェクト)を”かたまり”として抽出する技術 ---
このような技術は,
- 画像の編集・加工
- 次世代の画像符号化方式である MPEG4
等において必要とされ,「セグメンテーション」や「物体抽出」等と呼ばれて
います.動画像から物体抽出を行なう場合,
- 動画中の適当なフレーム(基準フレーム)上で,対象物体を抽出する.
”静止画に対するセグメンテーション”ツールを用いる.
- 基準フレームから時間的前後に対象物体を追いかける(トラッキング)する.
”動画像上での対象物体トラッキング”ツールを用いる.
という手順に従うのが一般的です.
動画からの物体抽出に関する簡単な例を御紹介しましょう.
用いたツールは,いづれも当研究室で開発したもので,コンピュータ上で自動処理し
ています.
以下,
マークのついた画像は動画像です.画像をクリックすると
動画として御覧頂けます.
- 動画中のあるフレームについて対象物体を抽出した後,トラッキングを実行
し,対象物体を動画として抽出します. 「抽出」をクリック
して下さい.
抽出 =>
- 画像の加工に用いるのであれば,背景となる画像を用意し,1で抽出した
対象物体をその上に張り付けます. 「合成」をクリックして下さ
い.
合成 =>

合成 =>
- 繰り返すと,研究室から世界一周の旅に出ることができま
す. 左端の画像をクリックして下さい.
※ 画質の劣化はすべてJPEG,MPEG圧縮によるもので,抽出結果はかなり良好です.
多少のゴミは残っていますが.また,アルファブレンド等の技法は一切使っていま
せんので,張り付けた物体が浮き上がっています.「わざ」とギャグ風に仕上げて
います.
要するに,「クロマキー」を完全計算機上で実現しようとする研究です.
詳しくは,発表文献をご参照下さい.